月夜野びーどろパーク

月夜野びーどろパーク
群馬県利根郡みなかみ町後閑737-1

月夜野びーどろパークの概要

月夜野びーどろパークは、群馬県利根郡みなかみ町にある観光名所で、日本屈指のガラス工場があり、工場見学、吹きガラス・絵付け体験などができる施設です。

グラスアート美術館の見学も可能であり、もちろんガラス製品のショップもあります。

その他には地ビールレストランもあるため、見学・体験して学ぶ、食べる、ショッピングするなど、楽しみが尽きない施設です。

見学

月夜野びーどろパークには、日本トップクラスの技術を持つガラス職人がいます。

職人たちの技を間近に見ることができ、興奮は必至です。この他、グラスアート美術館も見学できますが、ここではガラスの歴史を学ぶことができます。

ガラス工場見学

炉で熱され赤々とした柔らかなガラスが、宙吹きによって膨らみ、職人たちが形を整えていく作業をはじめとする様々な技を見学することができます。

職人たちは淡々と手早く造形していきますが、高い技術を要する作業を手早く、ミスなくこなしていく姿は圧巻です。見学料は無料となっています。

グラスアート美術館

ここでは、ガラス工芸の歴史を学ぶことができます。

ガラスの美しさは古今東西かわることなく人々を魅了してきました。

歴史は古代にさかのぼりますが、グラスアート美術館を見学することで遥か古代のガラス技術から、現代に至るまでのガラス技術への変遷を学ぶことができます。

古代2000年のローマンガラスが展示されているだけではなく、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、ピカソデザインのガラスなど、実に様々な種類のガラス工芸品が収蔵されています。

もちろん、現代の国内外のガラス工芸課の作品も多数展示されています。

一般の人は500円、高校生は300円、中学生以下は無料と、年齢によっては有料となっていますが、お金を払っても見学する価値が十分にあるものです。見どころを紹介しましょう。

何といっても、月夜野びーどろパークにおとずれるくらいの人であれば、少なくともガラスに興味を持っているはずです。

中にはなんとなくガラスの美しさに魅了されて月夜野びーどろパークを訪ね、まだ歴史や作り方など詳しいことは分からないという人もいることと思います。そのような人に非常によい勉強になるのがガラスアート美術館です。

古代のガラス

工芸ガラスの歴史を紹介するにあたって、古代ガラスから展示されています。世界で最も古いとされているガラス工芸品のトンボ玉は一見の価値があります。

これは、溶けたガラスを粘土で覆った鉄の棒に巻きつけてビーズ状のガラスを作り、これをブレスレッドやネックレスのように装飾品としたものです。王侯貴族の装飾品であるだけではなく、宗教行事にも利用されていたといいます。

日本語でトンボ玉と呼ばれるのは、ひとつひとつのビーズが色々な色をしており、また色々な光り方を見せるさまがあたかもトンボの目のように見えることから、トンボ玉と呼んでいます。

次いで説明されているのは吹きガラス誕生前のガラス容器である「コアガラス」です。今でこそ吹きガラスによって形の整った美しいガラス容器ができていますが、まだその技術が発明されていなかった頃には、粘土の塊の上に溶けたガラスを巻きつけ、それを覚ましたところ粘土を取りだすことでガラス容器を作っていました。

これがコアガラスです。吹きガラス以前のガラス容器は全てコアガラスで作られており、美術館では残念ながらコアガラスの収蔵がなく、作り方が展示されているにとどまっています。世界で最初に吹きガラスが作られたのはローマ時代の事でした。

今とほとんど変わらない技術であり、鉄のパイプの先にガラスを巻きつけて息を吹き込むことでガラス容器が作られていました。したがって、今から2000年も前の古代ローマ帝国で作られたとは思えないほどに、現代のガラス細工と比較しても遜色ない美しい出来栄えとなっています。

吹きガラスの技術が開発されてからはガラス容器を大量に作ることができるようになりました。まだ他の地域ではこの技術がなかったため、きれいなガラス容器を作るのは困難なことであったため、ローマは交易にガラス容器を利用して富を築きました。ローマで作られた吹きガラスのことをローマングラスといいます。

特徴は、構成になってローマングラスが発掘された時、土の中でガラスに含まれているアルカリ成分が変質してガラスの表面に現れ、銀華と呼ばれる美しい膜でおおわれていることです。銀華に覆われた美しいローマングラスも展示されています。

中世のガラス

中世のガラスも展示されています。いくつか挙げると、ヴェネチアングラス、ボヘミアンクリスタル、イングリッシュクリスタル、乾隆ガラス等がありますヴェネチアングラスはその名の通りヴェニスで、13世紀に作られたグラスです。

この時ヴェニスでは、国の方針によってムラノ島にガラス職人が集められてガラス技術の発展を図りました。国の方針ですからガラス技術は国外への流出は抑えましたが、ムラノ島内ではガラス技術が飛躍的に高まっていきました。

ヴェネチアングラスは当時のどの国においても真似できないガラス器であり、これを世界中に売ることで莫大な利益をもたらしました。この名残で、今でもムラノ島はガラス工芸が非常に盛んな島であり、観光名所となっています。

このヴェニスのガラス技術も、時を経て次第にヨーロッパ全土へ広がっていきます。これによって、ヨーロッパ全体でガラスの製造が非常に盛んになりました。イングリッシュクリスタルはこの時にイギリスで作られたガラスで、鉛を用いることで全くの透明なガラスが生み出されました。この他、ドイツとチェコの国境地帯であるボヘミアにおいて、ボヘミアの森林の灰を利用したボヘミアンクリスタルも開発されました。

乾隆ガラスは、中国を清が支配し、乾隆帝の時代に作られたものです。不透明な白いガラスの上に、赤や緑といった色をつけ、これを削って花瓶や鉢に浮き彫りにされた花や鳥があしらわれたガラス作品です。

現代のガラス

そして美術館は現代のガラスに至ります。アール・ヌーヴォーとアール・デコが展示されていますが、これは一見の価値があるものです。アール・ヌーヴォーはガラス工芸の華とも言われる物で、植物や鳥といった自然をモチーフにした模様が特徴です。産業革命によってあまりに機械的に変化した社会に疲弊した人々の心に潤いをもたらした作品です。

アール・ヌーヴォーが30年間で衰退を見せると、それに変わってアール・デコが登場しました。やはり植物がモチーフでしたが、アール・ヌーヴォーが植物を曲線で描こうとしたのに対し、アール・デコは直線的に描こうとしているところに明らかな違いがあります。

グラスアート美術館にはアール・ヌーヴォーとアール・デコの両作品が展示されており、その美しさは時を経た現代でも心を奪われる美しさを持っています。

日本のガラス

グラスアート美術館では、世界のガラス工芸の歴史を紹介していると同時に、日本のガラス工芸の歴史も紹介されています。

ここでも古代にさかのぼって紹介がされています。古代ヨーロッパでトンボ玉が作られていたように、日本でも装飾品や宗教道具として勾玉が作られていました。これは古事記や日本書紀にも登場することを考えると相当古くから存在したものと推測できますが、この勾玉が弥生時代にはガラスで作られていたことが分かっています。素材となるガラスの粒は中国から輸入され、これを溶かして型に流し入れたものが出土しています。

また正倉院には多数のガラス工芸品が収められています。当時の色やつやを失うことなく保存されており、正倉院の保存技術の高さを語る時にはこのガラス細工が取り挙げられることが多いです。正倉院に保存されているガラスはみる機会がほとんどありませんが、グラスアート美術館にはそれらのガラス製品を復元したものが展示されています。

日本の歴史で有名なものは、やはり薩摩切子・長崎びーどろ、江戸切子でしょう。薩摩藩が江戸の末期にガラス作りに挑戦し、世界でも注目されるレベルの工芸品を作っていますが、数はそれほど多くありません。その他の長崎びーどろや江戸切子も広く一般庶民にいきわたるほどの数はありませんでした。

明治大正になるとガラス製品に数は多くなり、民芸的な趣がある数々の製品が作られています。

工芸ガラスの作り方

歴史の紹介以外にも、ガラス工芸の作り方もわかりやすく説明されています。

ガラス工芸の技法には宙吹き、カット、グラビール、パート・ド・ヴェールなど様々な技があります。

それぞれの作り方を得意とする代表的な作家の作品を通してそれらの技法を知ることができます。ガラス工場で見学した様々な技法をより深く知るために役立つことでしょう。

国別の工芸ガラス紹介

ガラス工芸の技法はその国それぞれで違いがあるものです。

グラスアート美術館では、ガラス工芸の先進国であるヨーロッパの国々や、アメリカや中国などのガラス工芸も紹介しています。

上越クリスタル硝子株式会社の歴史

月夜野びーどろパークの運営元である上越クリスタル硝子株式会社の歴史を紹介するコーナーもあります。

以上が見学コーナーです。

月夜野びーどろパークは見学して学ぶところに重点が置かれており、それはグラスアート美術館がいかに充実しているかと言うことでよくわかります。

歴史的なガラス製品が多数展示されているので、これを呼んで実物を見てみたいと思った人はぜひ行ってみるべきです。

ガラス体験工房

見学した頃で、自分もガラス細工を作ってみたいと思う人は少なくありません。

そのような人たちのために、月夜野びーどろパークではガラス体験工房も設けられています。

大人から子供まで体験できる工房であり、吹きガラス、サンドブラスト、絵付け、オルゴール、ホットワーク、ステンドグラス、ニューステンドガラス、カラーサンドキャンドルが体験可能です。

吹きガラス

小学生以上を対象として、吹きガラス体験をすることができます。吹き竿の先端に溶けたガラスを付け、吹いて形を整えていきます。このとき竿の先端に就いているガラスは1400度まで熱せられたものであり、その熱を肌で感じることができます。自分だけのオリジナルのグラスを作ることができます。

サンドブラスト

サンドブラストとは、ガラスの表面に細かい砂を吹き付けて曇りガラスにしたものです。透明部分とのコントラストによって色々な模様やイラストを描くことができます。
花、動物、イベント関連など130種類のシートが用意されており、数字やアルファベットも用意されています。これを用いて、オリジナルの模様・イラスト入りの作品を作りましょう。コースは4つあり、文鎮、グラス、マグカップ、ビールジョッキとサンドブラストを施す対象を選ぶことができます。

絵付け

筆を用いてグラスに自分の好きな文字やイラストを描き、それを電気炉で焼きつけるコースです。自分の感性に任せてオリジナル作品を作ることができます。

オルゴール

自分の好みの曲を選び、そのオルゴールをガラス製のアクセサリーで飾っていきます。

ホットワーク

透明な板ガラスの上に、様々な色や形のガラス片を組み合わせていくことで絵や文字を作っていきます。オリジナルアクセサリーが作れるほか、パネル製作のコースもあり、こちらでは本格的な作品を作ることもできます。

ステンドグラス

ステンドグラスでペンダント、キーホルダー、ウィンドウパネル、フットランプを作ることができます。カットされたガラスに銅テープを巻いたものを、ハンダで繋げていきます。

ニューステンドガラス

ガラス板の周囲にステンド風のカラーフィルムをかぶせていくことによって、フォトフレームを作ります。

カラーサンドキャンドル

容器の1/3まで色つきの砂を入れ、そこにガラス製品の小物を配置し、ジェルで固めます。小さなグラスの中に自分の世界を表現することができます。

ショッピング

月夜野びーどろパークでは、色々な商品を買うこともできます。

ガラスショップ

ガラスショップでは上越クリスタル硝子株式会社の製品を始め、様々なガラス製作家の作品も販売しています。

置物やインテリアを始め、食器や装飾品、アクセサリーに至るまで非常に多くの商品が売られており、全部で約1000の商品が売られています。

クリスタルギャラリーA館の1階には上越クリスタル硝子株式会社の製品を中心に、グラス、花瓶、食器などが売られています。

2階に行くと工芸品を中心に置物などが多数売られています。特設展も設けられており、ぜひ立ち寄りたいものです。クリスタルギャラリーB館にはアクセサリーや小さな置物、雑貨などお土産にしたくなる商品が陳列されています。

おすすめの商品はガラス製品のフクロウの置物です。漢字にすると不苦労であることや夜中に目が見えることを世間に明るいことに見立て、フクロウは縁起ものとされており、金運隆昌、商売繁盛、開運などに通じるとされています。可愛い小物からアクセサリーまで色々な形で売られているため、旅のお土産に最適です。

びーどろもお勧めです。日本の古いおもちゃでるびーどろは、オブジェクトとしても好まれています。

クリスタル物産館

ここではガラス製品とは離れ、ご当地の名物やオリジナルのお菓子などを売っています。旅の思い出に残るお土産もそろっています。

地ビール・地酒販売所

上州といえばお酒どころとして有名です。販売所では様々な地酒と地ビールが売られており、これもお土産や贈答品として人気があります。

食べる

月夜野びーどろパークはおいしいものが食べられる場所でもあります。カフェとレストランがありますが、ここでオリジナル料理と地ビールを楽しむことができます。

特に注目すべきは地ビールです。月夜野は夏はホタルが飛び交うほどのきれいな水に恵まれている土地柄であり、おいしい地ビールが作られています。

夕日の月夜野ピルスナー

グラスには美しい自然と町を誇る月夜野がデザインされており、そこにビールを注ぐことでグラスの中があたかも夕日に生えたような見た目になる、風雅にこだわったビールです。
原麦汁濃度が高いため、ホップの苦みが効いています。日本人向けの辛口ビールでもあります。

ロマンの里ヴァイツェン

グラスにはささやかな模様が施されており、月夜野の澄んだ水を思わせます。香ばしさと深い苦みを持っていながらも、麦芽の甘味も持っていることで飲みやすくなっています。女性にも人気があります。

水と緑のエール

日本ではなかなか見ることができない、赤紫色をしたビールです。香ばしさと深い苦み、そして麦芽の甘味がビールの旨味を引き出しています。女性にも好まれる優しいビールです。

蛍の里黒ビール

月夜野はホタルの里でもあります。グラスには黒ビールを注いだ時の演出として蛍の光を見ることができ、飲み終わると蛍が住む小川が流れているのを見ることができます。
濃色麦芽とカラメル麦芽のコクが強く、ビール好きのためのこだわりのビールとなっています。

 
月夜野びーどろパークはガラス工芸を満喫するだけではなく、月夜野の地ビールも楽しめる、月夜野の魅力が詰まった施設と言えます。

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