苗場スキー場

若い女性に圧倒的な人気
苗場スキー場夜景
新潟県南魚沼郡湯沢町三国202

Mt.Naeba

苗場スキー場、かぐらスキー場、田代(たしろ)エリア、三俣(みつまた)エリアを総称して、Mt.Naeba(マウントナエバ)と言われています。

概要

日本には複数のスキー場がありますが、中でも有名なのは新潟県南魚沼郡湯沢町にある苗場スキー場でしょう。株式会社プリンスホテルが運営するスキー場であり、

  • 東京から近い
  • 湯沢地区の中で一番標高差がある(1789m~900mの889mの標高差)
  • 初心者から上級者まで楽しめる
  • 乾いた良質の雪が降る

などの理由から高い人気を得ています。良質な雪が大量に降るのは湯沢地区が豪雪地帯であることと、湯沢地区の中でも苗場が最も内陸側に位置するためです。

オープンしたのは1961年です。西武グループの堤義明が自ら指揮し、一大リゾート地を建設するために標高1789.7mの筍山を買い取ったのが始まりでした。苗場スキー場という名称から苗場山の山麓にあるスキー場であると思われがちですが、実際には苗場プリンスホテルを中心としてゲレンデが構成されています。コースは全部で22本あり、様々なゲレンデがあるため、初心者から上級者までだれもが楽しむことができると言うことも人気の秘訣であり、スキースクールも開かれています。

この他、スキー用品は現地でレンタルすることができますし、宅配便で送るサービスも行っているため、手ぶらで行くことができます。このような「気軽に行ける」工夫は随所でなされており、スキー用品を持たずに行けるだけではなく、苗場プリンスホテルとゲレンデ内のスキーチケット売り場、ショップ、コンビニではおサイフケータイを利用できるため、財布を持たずにスキーができます。

ドラゴンドラ

最近話題になったのはドラゴンドラでしょう。これは、2002年にかぐらスキー場と苗場スキー場をつなぐために設置されたゴンドラであり、世界最長のゴンドラとなっています。このゴンドラをドラゴンドラと名付けたのは、毎年苗場でライブを行っている、ユーミンこと松任谷由美です。

ドラゴンドラによって苗場スキー場・かぐらスキー場・みつまたスキー場・田代スキー場へとアクセスすることが可能となり、スキーのオフシーズンにも観光目的に活用されています。これら全てのスキー場は「Mt.Naeba」として呼ばれるようになりました。

苗場スキー場はドラゴンドラを含めて3本のゴンドラを保有しており、これは日本で2番目です(1番はルスツリゾート)。ただし、苗場スキー場がある筍山では強風にさらされるリスクが高いため、他のスキー場に比べてゴンドラの稼働率は低くなっており、リフトを多数稼働させることでカバーしています。現在は休止しているものの高速リフトも保有しています。

ちなみに、命名した松任谷由美は30年以上にわたって毎年ライブを開催しており、この他にも苗場では1999年からはフジロックフェスティバルも開催されています。

営業期間

他のスキー場に比べて、苗場スキー場は営業期間が長いことで知られます。人工降雪装置を設置することで本来ならまだ開場できない時期から営業を開始することができ、11月上旬から営業を開始することもあります。春スキーの期間も長く、かつては5月下旬まで営業していたこともありました。

もっとも、最近はスキーに訪れる客が減少傾向になったことや、ドラゴンドラを設置したことにより苗場スキー場からかぐらスキー場へと客が容易に割り振れるようになったため、春の営業期間は短くなっています。

営業時間は、ナイター営業として遅くまで営業しているのが特徴です。最も遅い時期では平日は22時、週末は23時まで営業しており、これは近隣のサラリーマンが仕事を終えてから利用するのをターゲットにしたものでした。しかし、近年ではこのような利用を行う客は少なくなったため、営業時間の短縮が検討されたり、運航するリフトが少なくなったりしています。実際に、2013年ごろのナイター営業では、リフトは1本しか運航していませんでした。

また、早朝営業もかつては行っていましたが、今は行われていません。スキーブームの頃は利用客が高速道路でスキー客渋滞を避けるために、深夜から早朝にかけて来場する客が多かったものです。また、西武バスが運行していたスキーバスの到着に合わせ、早朝から営業を開始していたのですが、これも今ではそのような客が減ったために行われなくなりました。

来場者数

上記において来場者数が減少していることを書きましたが、どれくらい減っているのでしょうか。

ピーク時は1987年に始まったスキーブームの時期です。これは、「私をスキーに連れてって」という映画が火付け役となって起こったブームであり、年間380万人の来場者がありました。当時、正月の日の出を見る場所のランキングにも上位にランクインしていたものです。

最近の年間来場者数は当時のおよそ1/3になっています。しかし、スキー場としての来場者数では1位を誇っています。

コース

標高差のある様々なコースがあり、それらは22本に上ります。初心者から上級者まで楽しめるコースですが、代表的なものを見てみましょう。

ホテル前ゲレンデ

これは初心者向けのゲレンデです。全長350m、最大傾斜12度、平均傾斜9度であり、苗場プリンスホテルの前に緩やかに広がるゲレンデです。初心者でも安心してスキーを楽しむことができます。

第3ゲレンデ

中級者向けのゲレンデです。全長574m、最大傾斜26度、平均傾斜16度です。朝一番は圧雪したてでスピードを乗せてカービングターンを楽しむのに適しており、午後はこぶができた斜面に変わるため長く楽しめます。

大斜面

中~上級者向けのゲレンデです。全長682m、最大傾斜27度、平均傾斜20度であり、苗場の名物バーンとも言われます。よく整備されており、午後になるにつれてコブが増えていきます。

男子リーゼンスラロームバーン

上級者向けのゲレンデです。全長186m、最大傾斜32度、平均傾斜31度であり、他と比べて明らかに傾斜があるのが分かります。コブが連続する難しいバーンであり、滑りに自信がない人には難しいでしょう。

もちろん、この他にも様々なコースがあるため、飽きずに楽しむことができます。

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