フジロックフェスティバル

苗場の夏を代表する日本最大規模の野外音楽イベント〜FUJI ROCK FESTIVAL〜
フジロックフェスティバル会場
新潟県南魚沼郡湯沢町三国「苗場スキー場」
フジロックフェスティバルのステージ フジロックフェスティバルの会場ゲート

フジロック期間のご宿泊について

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  • ◆料金:8,000円(1台4泊)
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フジロックフェスティバル

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概要

フジロックフェスティバルは、日本で行われているロックフェスティバルです。初めて開催されたのは1997年のことであり、第一回は山梨県富士天神山スキー場を開場として開催されました。1999年になると毎年7月下旬もしくは8月上旬に開催されるようになり、この年からは新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催されています。愛称は「フジロック」であり、主催はスマッシュです。

悲惨な第一回を経て

フェスティバルの名前である「フジ」は富士山のことであり、ロゴマークにも富士山が使われています。しかし、富士山近辺で実際に開催されたのは1997年の第一回のみです。これはなぜかと言うと、深刻な事情があります。

第一回は、日本で初めて行われる野外フェスを手探りで進めているようなところがあり、準備が不十分だったと言うのが最も大きな利湯です。さらに、2日間の予定を立てていたところ、1日目にいきなり台風の直撃を受けて豪雨に見舞われると言う事態が発生しました。主催者側はまさかの雨を想定しておらず、会場内では雨をしのげる場所が少なく、さらに参加者たちも雨や寒さに対して対策が不十分でした。そして場所は富士山のふもとですから環境は悪く、会場内や会場周辺では倒れる参加者が続出しました。幸いにも死者は出ませんでしたが、そのひどさは後々語り草になるほどでした。

また、会場に行くための道路が1本しかなかったため、ひどい渋滞を引き起こして交通はマヒしてしまいました。そのため参加者たちは会場に向かって何時間も歩くこととなり、道中トイレもないため、多くの人々が思い思いに私有地で用を足したり、別荘地に入りこんでキャンプをしたりと、無法状態に陥りました。2日目は晴れたものの、フェス参加者たちの振る舞いによって地域は酷い荒廃を見せ、警察の要請や地方自治体の抗議を受けたために運営側はイベントの中止を余儀なくされました。こうして日本初の野外ロックフェスティバルは崩壊に終わったのです。

第一回は、誰がどう見ても酷い状態でした。あらゆる点で運営側の準備の悪さが露呈することになります。運営側は駅と会場を結ぶ送迎バスを出すなどの準備をしていましたが、実際には交通マヒによって送迎バスが機能することもなく、バスを利用する予定の人は荒れた天気の中何時間も待たされることになり、裏目に出ました。しかも案内スタッフは少数で教育が行き届いていなかったために参加者に不親切に対応したことなども含め、運営は批判の的にさらされることとなりました。

翌年以降はこの批判をもとに運営体制が変化していき、富士山のふもとでの開催も不可能と判断して開催地も変えることとなります。しかし、富士山は日本の象徴的な山であり、なんとかそこで開催したかったという運営側の思いによってこの名前は守られることとなり、もちろん参加者たちも運営を批判する気持ちはあっても富士山を批判する人はいなかったため、今でも“フジ”ロックフェスティバルという名称と富士山をあしらったロゴマークが守られています。

苗場スキー場に開場をうつす

富士山での開催が不可能であると判断した運営は、1998年には開場を東京の豊洲地区に変更して開催しました。前年の失敗を元に、開場までの交通を整備し、救護体制も改善されて一応の成功を収めました。

しかし課題がなかったわけでなく、会場の狭さに不満が残りました。この時の会場は2ステージのみであり、大規模なフェスというには不十分であり、さらに多くの観衆が1か所に集中すると言う事態も起きました。特にthee michelle gun elephantが演奏したステージではあまりに密集してしまい、圧死の危険もあったために何度か演奏が中止されたほどでした。

1998年の失敗を元に、会場はやはり広い自然の中でなければと言う結論に至り、富士山での失敗を繰り返さない会場を選定した結果、苗場スキー場が選ばれることとなりました。

世界のフジロックへ

フジロックフェスティバルと名前を付けているものの、実際にはロックだけではなく様々な音楽が演奏されています。ポピュラー音楽はほぼ網羅しており、和太鼓、ジャズ、民族音楽なども含め音楽を広く扱ったフェスティバルになっています。また、会場には複数のステージがあり、同時進行で演奏が行われるため、同じ年の同じ時間に見たい出演者が被った時にはどちらかを選ばなければなりません。

1998年以降は毎年苗場スキー場で行われています。苗場スキー場は苗場山の東麓にあるため、会場の周囲は山林に囲まれた大自然の中でのフェスになっており、ライブを見て楽しむだけではなく、森林浴やキャンプなどを楽しみつつライブも楽しむという客も多いです。野外ロックフェスという言葉をきくと、熱狂のあまりフーリガンと化した客が多数いるような印象を受ける人もいますが、実際のフェスではこのようなキャンプを楽しむ客も多数いることによって落ち着いた雰囲気が作られており、フジロックに何度も参加するフジロッカーたちはこのような雰囲気に惹かれているとも言われます。

また、ロックフェスでは若い世代が集まるばかりと言うイメージとは裏腹に、40代や50代の中年層も多く、他のフェスに比べると10~20代の客層はやや少ない傾向にあります。落ち着いた雰囲気があることのほかに、チケット代や会場までの移動費、そして宿泊費などが高くつくということも、10~20代の客層がやや少なめに落ち着いていることの理由と考えられます。

出演するアーティストを見ても、10~20代にうけるアーティストが参加している一方で、中年層のコアなファンに向けてあまり聞かれない名前のバンドも参加しています。ジャンルレスな音楽ファンに向けたアーティストは、国内他のフェスに比べれば明らかに多いと言えます。

第一回の惨状を乗り越えたフジロックは、世界一クリーンなフェスを標榜しています。上述の通り野外フェスといえば暴徒化した人々やマナーの悪い人などが多いイメージが付きまといますが、フジロックは例外的であり、ごみの分別やポイ捨て防止が行き届いていることは高く評価されています。参加するミュージシャンたちも「世界一クリーンなフェス」というコンセプトに賛同しており、治安の良さ、客のマナーの良さ、運営の安定感などを見ると、海外のフェスとは比べ物にならないクリーンさを保っています。海外からも「世界のフジロック」と称賛を受けるほどです。

現在抱える問題は分煙の問題です。アリーナ以外では分煙が行われていないため、ステージの後方では観賞中に非喫煙者が喫煙者の煙にさらされるという事態が起きています。

交通の便

参加者がいつも気にするのはやはり交通アクセスです。第一回の失敗もあり、多数の人が一度に一か所に集まるため、少しの間違いで交通マヒが起きかねないからです。

まず、苗場スキー場の位置ですが、最寄りの駅はJR越後湯沢駅であり、そこから無料送迎バスを使っても約1時間の山の中にあります。したがって、徒歩での入場は困難と言えます。そのため、電車を利用してバスで入場するか、あるいはバイクや自家用車で乗り付けることになります。しかし、会場直結の駐車場は当然人気が高く、すぐに駐車券は売り切れてしまうため、毎年この駐車券の争奪戦は厳しいものです。この他、オフィシャルツアーでは専用のツアーバスもあり、これを使うと会場へ行くことができます。

会場となる苗場スキー場の周辺は、冬場にスキー客の宿泊施設となっているため、周辺には苗場プリンスホテルを始めペンション、旅館、民宿などが150軒程度ありますが、フジロックには10万人以上の参加者があるため、宿泊施設はすぐに満室状態になってしまいます。そのため、宿泊施設の獲得競争は駐車券の獲得競争以上に激しいものとなっています。また、宿泊施設のなかでも一流の苗場プリンスホテルは利便性が高いため、出演アーティストとフジロック関係者が借り切っており、さらに2010年からは団体客のみを受け入れているため、オフィシャルツアーでしか宿泊できないようになっています。

会場の様子

ステージは年々増えており、現在は数千~数万人が観覧できる大きな会場が6つあるほか、観客が数十人規模の小さなステージもたくさんあります。また、日本最長のゴンドラであるドラゴンドラにのって会場を見降ろすこともできます。メインとなるグリーンステージ以外では、客が集中すると圧死の危険があるため、一定数以上の観客が入ると入場制限を掛けることもあります。

会場はフェスティバルというだけのことはあり、各ステージごとに色々な飲食店が出店しています。特にオアシスは屋台ブースとなっており、苗場食堂をはじめとした常連の店など様々な屋台があり、名物料理も生まれています。

テントの設営区画ではテントを張って野営することが許されていますが、この他の野宿は禁止されています。夜はカジノやバーもオープンされるため、フジロックは音楽だけではない非常に幅広い楽しみがあると言えます。

また、当日のプログラムが終了すると、オアシスとレッドマーキー以外のエリアは立ち入り禁止となり、開催期間中でも遅い時間まで会場内にいることはできません。これは治安を維持するためであり、レッドマーキーでも午前4~5時には閉演となり、朝の9時に会場となります。

主なエリアには以下のようなものがあります(入場ゲートから近い順)。

レッド・マーキー

入場から最も近いステージであり、フジロックでは唯一の屋内ステージです。傾向としては人気のある若手バンドがライブを行うことが多く、観客の盛り上がりもフジロックの中で最も高くなります。日付が変わってからも早朝までDJがパフォーマンスを行うクラブハウスとなり、その日のプログラムが終わっても興奮冷めやらないフジロッカーが集まって踊り狂います。5000人が収容できる広い会場です。

オアシス

オアシスでは30以上の屋台が出店している飲食エリアです。苗場食堂も出店しており、そこではサプライズライブやDJパフォーマンスが行われたり、大道芸やサイン会といった小さなイベントも行われることがひそかな人気となっています。お酒も提供されており、お酒を飲みがら交流するフジロッカーも少なくありません。深夜まで開かれているため、大変にぎわうエリアです。

グリーン・ステージ

メインの野外ステージであり、収容人数は4万人以上になります。このステージでは毎年世界の超有名アーティストを招いて行われます。話題性も高く、フジロックの象徴的なステージです。熱狂するファンは当然多いのですが、ステージの広報は緩やかな傾斜地帯となっているため、そこに寝転ぶ、腰かけるなどしてリラックスして聞く人も少なくありません。ただし、動員人数が多くなると全員が立って聞くこととなります。

ホワイト・ステージ

グリーン・ステージに次いで二番目に大きいステージです。収容人数は1万5000人であり、ラインナップはコアなファン向けのものが多く、売り出し中ではないものの実力あるバンドのパフォーマンスが見ものであることから「裏メイン」とも呼ばれています。

アバロン

山の傾斜を利用したエリアであり、マッサージテントが設置されています。フリーマーケットやワークショップが開かれることもあります。収容人数は約1000人。

ステージは小さく、アコースティックライブが行われることが多いです。

フィールド・オブ・ヘブン

様々な世代と国籍が入り混じるエリアであり、ヒッピーな雰囲気があります。音楽も様々なものが演奏され、総じてピースフルな雰囲気が強くなることから、最もフジらしいエリアであるとも言われます。日が暮れると幻想的なイルミネーションを見ることができます。収容人数は約5000人であり、固定客が多いのも特徴です。

オレンジコート

会場の一番奥にあるステージで、ジャズやラウンジ系のアーティストやワールドミュージック系のステージとなっています。しかし、コンセプトはそうであっても実際にはジャンルレスな音楽に溢れているステージで、初日は夜間にパーティイベント「オールナイト・フジ」が開催されて朝までクラブとなります。収容人数は約5000人です。

ザ・パレス・オブ・ワンダー

入場ゲート前のテント施設であり、このエリアはチケットのない人でも入ることができます。チケットがないからと言ってつまらないエリアと言うわけではなく、大道芸が行われたり、カジノやバーなどの施設がそろっています。

また、ルーキー・ア・ゴーゴーという隣接するブースでは一般公募で選ばれた無名のインディーズバンドが演奏するステージが設けられており、駆け出しのバンドの登竜門として認識されています。くるり、アジアンカンフージェネレーション、サンボマスターなどがここで演奏していたことはよく知られています。

キャンプについて

苗場プリンスホテルの後方にはスキー場として高大な敷地があるため、これを利用してテント設営エリアとしています。上述の通り宿泊施設の確保が難しいため、毎年約1万7000人がテントを張って宿泊しています。

治安維持のため女性専用ゾーンがあり、また衛生面を考慮してトイレやシャワー設備もあります。このほか食事処、キャンプで困った時のための相談所も設けられているため、大勢がキャンプするエリアでありながら安心して利用できる最大限の工夫がされています。います。キャンプサイト券を買った場合に利用が可能となります。キャンプサイトを利用する客限定でステージも催されているため、フジロックの楽しみの一つと言えます。

もっとも、テントを張りやすい平らな部分はすぐに埋まってしまうため、2日目からフェスに参加した客はテントを張りにくく少々不便です。また、期間中は大雨に見舞われることも珍しくなく、キャンプ初心者にはあまりお勧めできません。

その他

その他、フジロックの前夜には前夜祭が行われ、地元の人たちとフェスの参加者たちが交流を深める恒例行事となっています。盆踊りや大食い大会、抽選会のようなイベントは少々べたな感じがしますが、フジロック前夜ということから盛り上がります。

イベントがひとしきり終わると、成功祈願と開会宣言を兼ねて打ち上げ花火が行われます。この他、レッドマーキーが開放されてDJがオープニングパーティを開き、フジロック出演バンドがサプライズライブを行うこともあります。

などが前夜祭ライブを行っている。

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