苗場プリンスホテル

苗場の象徴であるプリンスホテル
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新潟県南魚沼郡湯沢町三国

苗場プリンスホテルの歴史

苗場プリンスホテルは、苗場スキー場内にあるリゾートホテルです。
スキーリゾートホテルとしては国内最大のものであり、広大なスキー場があるのはもちろんのこと、その他にもフジロックフェスティバルや松任谷由美のコンサート、日本最長の長さを誇るゴンドラである「ドラゴンドラ」などが有名です。

苗場プリンスホテルの始まりは1962年です。当時はまだスキーがそれほど人気のスポーツとはいえなかった時代でした。
なにしろ1962年と言えばまだ終戦後17年のときであり、日本人は国の未来を切り開くのに必死な時代であり、まだレジャーを楽しむ余裕はそれほどなかったのです。

しかし、西武グループの堤義明の眼にはいずれスキーが人気のスポーツになることがすでに映っており、1962年という年に開業の運びとなりました。したがって、苗場プリンスホテルはスキーリゾートホテルのはしりのひとつといってよいでしょう。

その後日本が豊かになり、レジャーに対する関心も高まってきた1970年代から1980年代にかけて、苗場プリンスホテルは改築や増築を繰り返して大きくなっていき、バブル景気の1980年代後半にはスキーブームが到来しました。

堤義明の予測はみごと的中し、スキーに訪れる客は毎年380万人もの人が苗場スキー場を訪れました。そのため、今でこそ明治神宮やディズニーランドが正月に初日の出を拝む名所として知られていますが、当時は苗場プリンスホテルおよび苗場スキー場が初日の出の名所として常に上位にランクインしていたほどです。

なにがそれほどの人気を得たか一言で言うと、まさに「ギャップ」です。山の中に拓かれたスキー場であるにもかかわらず、ホテル自体は非常に都会的な演出がなされていたため、このギャップが大きな魅力となっています。都会的な建物が少なかった一昔前には当然よりいっそう魅力的に感じたことでしょう。

例えば2号館は24階建てのタワー棟になっており、冬季であるにもかかわらず室内でプールが楽しめると言うのも始まった当初は斬新なものでした。しかも室内プールは全面がガラス張りになっているため、外ではさんさんと雪が降っているのを眺めつつプールで泳ぐという行為は、レジャーとしてはかなり上質な気分を味わわせてくれるものです。

この他にも24時間営業のレストラン、コンビニエンスストア、ファストフード店などをホテル内で営業していること、ホテルの駐車場には雪が積もらない仕組みになっていること、屋外に出ることなくホテルから直接ゴンドラに乗ってスキー場に行くことができること等、どれも斬新的なサービスばかりでした。当時の人々にとって「苗場プリンスホテルに泊まってでスキーをする」という遊びに興じることが、一つのステータスとして感じられていたことでしょう。

また、冒頭に述べた通りフジロックフェスティバルや松任谷由美のコンサートが行われているのも人気の秘訣となっていますが、これは苗場プリンスホテルが本格的な音響照明施設を持っているからです。このような施設はリゾートホテルと言えど備えているところはそれほど多くはなく、これも苗場スキー場がいかにエンターテイメントに力を入れているかがよくわかるところです。

スキーブームが起こっていたころ、当時の若者たちはだれもが苗場プリンスホテルにあこがれていたものでした。クリスマスシーズンや年末年始はもちろんのこと、週末になると宿泊客が多いために予約を摂るのは困難であり、予約の電話受付が開始した日には電話が殺到していました。バブル終息直前に2号館と4号館が建設されたのも、このような爆発的な人気の中で、より多くの人が宿泊できるようにするためでした。

しかし、バブル期までが苗場プリンスホテルの栄光の時代と言えるでしょう。バブルが終息すると世の中には不景気の嵐が吹き荒れ、人々は再びレジャーどころではなくなりました。1990年代前半にはスキーブームは終息して来場者が減り、苗場プリンスホテルは営業を縮小していくことを余儀なくされました。最近でもその傾向はとどまらず、2010年には夏休み期間以外は夏季営業が中止されるようになりましたし、冬季の利用者数でさえブームの時と比べると激減しています。わずかに年末年始だけが予約をとりにくいくらいのもので、一時期の勢いを取り戻すのは難しく、いかに現状維持していくかという観点から様々な取り組みが行われています。

スキー以外のエンターテイメント

取り組みの一つとして最近注目されているのは、日本最長のゴンドラであるドラゴンドラが設置されたことに伴い、空中散歩をできるようになったことです。
紅葉のシーズンにはドラゴンドラに乗って紅葉を楽しむことができ5.5kmにも及ぶ長大なゴンドラに乗り、紅葉と山々の色を楽しむことができるほか、二居湖や川を眺めての空中散歩は、自然のすばらしさ、美しさを堪能するには持ってこいです。

スキーシーズン以外の取り組みとしては秋に紅葉狩りができるほか、夏季のイベントではデイキャンプ、カヌー、夏のゴンドラで空中散歩、夏ゲレンデでのウォータースライダー等、夏休みに子連れの家族が楽しめるイベントがたくさん開催されています。

レストラン

苗場プリンスホテルは、ホテル内に20か所ものレストランがあります。
これだけレストランがあれば食べたいものに困ることはないでしょうし、旅の楽しみである「食」を提供しくれるため、スキー以外にグルメも楽しめるように配慮がなされています。日本料理が7個所、西洋料理が2か所、中華料理が2か所、ブッフェレストランが2か所、ラウンジ・バーが3か所となっており、このほか宅配ピザ店のピザーラも店を構えています。

日本料理では和食全般を食べることができ、寿司や串揚げ、そば、釜めし、鍋などに特化した店があるほか、つきたて餅を楽しめる米どころの新潟ならではの店もあります。
もちろん、西洋料理、中華料理、ブッフェレストランなどもそれぞれが異なる魅力を持っているので、多くのニーズに応えることができます。

温泉

苗場プリンスホテルには苗場温泉があります。大浴場と露天風呂があり、ナトリウム・カルシウム塩化物と硫酸塩の温泉です。このお湯は中性張性温泉と言われ、筋肉痛、関節炎、疲労回復に効きます。ゆったりとつかることでスキーで疲れた体を十分にいやしてくれることでしょう。
また、周辺施設にも非常に多くの温泉があるため、温泉が好きな人にとっては色々なお湯を堪能することも一つの楽しみになることと思います。

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